空が高すぎる

足元も大事だけど 空を見上げることも大事にしたい
今だからこそ
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| 2016.11.14 Monday () | - | - | - |
小田和正 「たしかなこと」 を聴く
 人が幸せになるために必要な能力の一つに、
 人にだまされることがある、とぼくは思う。

 唐突に「何言っていやがるんでい」というような内容だけど、
 言い方を変えれば
 「たしか」「ではないこと」を「信じること」と言い換えてもいい。
 小田和正さんの新しいアルバムである 
 「そうかな」に収録されている曲を聴いていると、
 あらめて小田さんのそういった「心の強さ」に打たれる。

 たとえば、その中の1曲、
 「たしかなこと」はこんな出だしで始まる。


 雨上がりの空を見ていた
 通り過ぎてゆく人の中で
 哀しみは絶えないから
 小さな幸せに気づかないんだろう

 時を越えて君を愛せるか
 ほんとうに君を守れるか
 空を見て考えてた
 君のために今何ができるか


 いつものように小田さんは
 また何かを考えている。
 そして自分への問いかけをする。
 それはとても難しい問いかけだけど、
 こんな結論を出す。


 忘れないで どんな時も
 きっとそばにいるから
 そのために僕らは この場所で
 同じ風に吹かれて
 同じ時を生きてるんだ


 この僕はウソつきである。
 愛している人の「どんな時もそばにいる」ことができるひとは
 この世には存在しない。
 ただ、もちろんそんな「あたりまえ」の突っ込みは
 しばしば無意味なことになる。
 この「僕」はそんな文字通りのことを言いたいのではないから。
 言い方を変えれば、
 そのように「言い切る」こと自体の中に意味が存在する。
 それを自分が信じていること、
 相手に信じさせることだけがここでは大事なのだ。


 自分のこと大切にして
 誰れかのこと そっと想うみたいに
 切ないとき ひとりでいないで
 遠く 遠く離れていかないで

 疑うより信じていたい
 たとえ心の傷は消えなくても
 なくしたもの探しにいこう
 いつか いつの日か見つかるはず


 だからこの部分は重要である。
 普通に聴けば、
 上段は愛している相手に投げかける言葉であり、
 下段は自分自身の決意ということになろう。
 でもね。
 ぼくはこれ、どちらも自分自身に<も>投げかけているのではないか、と思う。
 どんなに苦しいときや辛いときでも
 人は「ひとり」ではいないほうがいい。
 もちろん「ひとり」の方がずっと楽なときもあるけど、
 そうしない方がいい。
 なぜか。
 「信じる」ことには「相手」が必要だからだ。
 勘違いしてはいけない。
 「自分」を「信じる」ことは
 そういう自分を認めてくれる誰かがいるから可能になるのだ。
 人はそんなに強くないのである。

 でもだからなのだ。
 自分が自分を信じるためには
 自分にかけてくれる人が必要なのである。
 そして同時に、
 自分が「この人にかけてもいい」と思える人に出会えた人の人生は幸せだ。
 たとえそれがウソになるとしても。
 いや、それがウソだとわかっていたとしても。
 ぼくはそう思う。




 たしかなこと 

 雨上がりの空を見ていた
 通り過ぎてゆく人の中で
 哀しみは絶えないから
 小さな幸せに気づかないんだろう

 時を越えて君を愛せるか
 ほんとうに君を守れるか
 空を見て考えてた
 君のために今何ができるか

 忘れないで どんな時も
 きっとそばにいるから
 そのために僕らは この場所で
 同じ風に吹かれて
 同じ時を生きてるんだ

 自分のこと大切にして
 誰れかのことそっと想うみたいに
 切ないとき ひとりでいないで
 遠く 遠く離れていかないで

 疑うより信じていたい
 たとえ心の傷は消えなくても
 なくしたもの探しにいこう
 いつか いつの日か見つかるはず

 いちばん大切なことは
 特別なことではなく
 ありふれた日々の中で 君を
 今の気持ちのまゝで
 見つめていること

 君にまだ
 言葉にして伝えてないことがあるんだ
 それはずっと出会った日から
 君を愛しているということ

 君は空を見てるか
 風の音を聞いてるか
 もう二度とこゝへは戻れない
 でもそれを哀しいと決して思わないで

 いちばん大切なことは
 特別なことではなく
 ありふれた日々の中で 君を
 今の気持ちのまゝで
 見つめていること

 忘れないで どんな時も
 きっとそばにいるから
 そのために僕らは この場所で
 同じ風に吹かれて
 同じ時を生きてるんだ

 どんな時も きっとそばにいるから


 (小田和正 詞/曲 2005年 ALBUM『そうかな』収録)




| 2005.10.30 Sunday (01:53) | うた | comments(2) | trackbacks(0) |
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| 2016.11.14 Monday (01:53) | - | - | - |
Comment
サトミさん

こんばんは。コメントありがとうございます。
小田さんのこの曲、ぼくも好きな曲ですので
とても嬉しく思います。
またよろしければ遊びに来てくださいね。

では。
| koutk | 2013/03/08 9:48 PM |
いきなりすみません。
小田和正さんのたしかなことの検索から、この記事を見つけ、拝見させていただきました。
とても素敵な記事だと思いました。この曲にたった今救われている私にとって、この記事の言葉もまた、とても救いになりました。
本当にいきなりすみません。でもこの記事に出会えて良かったなと心から思い、コメントさせていただきました。駄文申し訳ありません、読んで下さってありがとうございました。
| サトミ | 2013/03/08 1:56 AM |
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